浅間園30年のあゆみ
浅間山と浅間高原
浅間山 |
浅間山は群馬県の嬬恋村と長野県の軽井沢町の境に位置する標高2569mの活火山であります。
浅間高原は浅間山周辺の標高1000−1500mの広大な土地を指します。カモシカやツキノワグマなどの野生動物が生息する 原生林を多く残し、別荘地や高原野菜の産地として利用されています。
浅間園は浅間高原最大の景勝地である鬼押出しの中にあります。鬼押出しの中を自由に探索できる自然研究路や浅間火山や浅間高原の自然を紹介した火山博物館によって、国立公園事業の一端を担っています。
浅間園をとりまく環境
浅間高原 |
自然研究路 |
浅間園設置の目的
上信越高原国立公園の中心部である浅間高原は、その広大な規模と、周辺に多様な温泉景勝地を存する全国屈指の観光地であります。 浅間高原の中でも浅間牧場と鬼押出しはとくに観光客の集まる地域であります。
長野原町ではこの二大景勝地を結ぶ観光施設を完備し、これ等観光客に健康的な行楽地として便利を計り健全なレクリエーションと、健康の増進、併せて博物館及び自然研究路(遊歩道ネイチャートレール)により、自然科学教室としての知識の向上と理解を深めていただくために国立公園事業として設置したものです。
浅間園全景 |
浅間園の概況
1.名 称:長野原町営鬼押出し 浅間園 浅間火山博物館
2.設 立:昭和38年8月8日浅間園開園式
昭和42年4月18日浅間火山博物館落成式および開館式
3.所 在 地:群馬県吾妻郡嬬恋村大字鎌原字モロシコ1053−26
TEL:0279−86−3000 FAX:0279−86−3001
浅間園平成5年リニューアルオープン
平成5年7月 |
浅間園は開園以来、自然研究路および火山博物館により自然科学を普及させるという国立公園事業の目的をはたしてきました。しかし、開園25年という年月は建物を老朽化させ、また、一般的な博物館の展示思想や展示手法を著しく発達させました。それを受けて、博物館を新設し、展示内容も学問の進歩を考慮に入れ、最先端の技術を取り入れ、一新いたしました。この平成5年リニューアルオープンは浅間園30年のあゆみの中でも最も大きな改革です。
この平成5年リニューアルオープンによって、入園者の増加がはかられ、より多くの観覧者に、浅間火山および周辺の自然を理解していただけるようになりました。
浅間火山博物館落成式 |
浅間園 浅間火山博物館
・平成5年6月26日落成式
浅間火山博物館、レストラン、売店として利用しており、浅間園の営業拠点となっています。レストラン白樺(団体用)は500席、レストランシャクナゲ(一般用)は100席を用意しています。売店は長野原町の姉妹都市であるリビングストーン市をイメージした演出となっています。
エントランス | レストラン石楠花 |
レストラン白樺 | 売店 |
展望台
・昭和42年4月18日落成式
浅間火山博物館、展望台、レストラン、売店として利用されました。当時、火山を紹介する博物館はめずらしく、画期的であると注目されました。
・平成5年7月1日(リニューアルオープン)
浅間火山博物館、レストラン、売店を移転。
浅間火山博物館休憩所
・平成6年8月11日新設
無料で利用できるトイレとしての役割を担っています。
らくやきコーナーを提供しています。
冬期間はファミリーゲレンデ利用者の休憩ロッジ、レンタルスキーコーナー、リフト券売場として利用されています。
浅間記念館
・平成元年6月1日新設
1955年11月5−6日長野原町北軽井沢周辺を利用して「第1回全日本オートバイ耐久レース」が行われました。このレースにより、国産車の性能はめざましく進歩し、多くのライダーが育ちました。そのことから、この「浅間」の地は、日本のオートバイの歴史の原点であるとされています。浅間記念館は、それらの歴史を伝え、今日を語るために、建てられました。浅間記念館には幻の名車「陸王」をはじめオートバイの歴史を語るべく名車を取り揃えて展示してあります。その展示には、浅間の地をこよなく愛するオートバイファンのクラブである「浅間ミーティングクラブ」に協力いただいております。
幻の名車「陸王」 |
浅間火山博物館
活動時には山頂が赤く光っている(2時間開放) |
浅間火山博物館は浅間火山、天明3年の大噴火、日本および世界の火山、浅間高原の動植物について紹介し、観光客の方から地元の方々まで楽しんでいただけるよう建設しました。
企 画 | 群馬県長野原町 |
監 修 | 財団法人 国立公園協会 |
設 計 ・ 管 理 | 株式会社 田中設計 |
博物館企画施工 | 株式会社 丹青社 |
施 工 | 大成・野口・藤和・黒田浅間園火山博物館・ レストラン・売店新築工事共同企業体 日本電気株式会社 群馬支店 株式会社 大井 光山電気株式会社 国際什器株式会社 黒田工業株式会社 菅谷電気工事株式会社 萩原建設株式会社 日本電信電話株式会社 長野原支店 株式会社 天童木工 株式会社 桜井 |
白樺林 |
自然研究路
A.見晴台コース…………………30分 B.ヒカリゴケコース………………35分 C.しゃくなげコース………………40分 D.溶岩コース……………………60分 |
自然研究路は奇岩鬼押出しの中に2500mにわたって設置されています。鬼押出しは天明3年(1783年)に噴出した溶岩で、天然の火山の姿を見ることができます。鬼押出しの上にはさまざまな高山植物が咲き誇り、小鳥のさえずりがとぎれることがない豊かな自然が広がっています。また、自然研究路は30分から60分までの4種類のコースを選択でき、お子様からお年寄りの方まで楽しんでいただけます。コースの数カ所に噴火の際の避難壕が設けてあります。
自然解説パネル |
自然研究路で見られる植物
ガンコウラン | コメツツジ | |
コメバツガザクラ | オノエラン | |
イワカガミ | ハクサンシャクナゲ | |
ミネズオウ | イワヒゲ | |
コケモモ | ハナヒリノキ | |
クロマメノキ | ナナカマド | |
コヨウラクツツジ | ノリウツギ | |
ジガバチソウ | オガラバナ | |
ヒカゲツツジ | ホツツジ | |
アズマツリガネツツジ | コキンレイカ | |
ヒカリゴケ |
ハクサンシャクナゲ | アズマツリガネツツジ |
自然研究路で見られる野鳥
カッコウ | キセキレイ | シジュウカラ | ||
ツツドリ | ヒヨドリ | ゴジュウカラ | ||
ヨタカ | ミソサザイ | アオジ | ||
アマツバメ | アカハラ | スズメ | ||
アカゲラ | ウグイス | ムクドリ | ||
コゲラ | メボソムシクイ | カケス | ||
イワツバメ | コガラ | ホオジロ | ||
ビンズイ | ヒガラ | ウソ |
イワカガミ | |
アカゲラ | 鬼押出し溶岩 |
あしあとをふりかえって
昭和29年2月 | 鬼押出し園地事業認可 | |
昭和35年 | 浅間牧場駐車場を整備 | |
昭和36年 | 町道浅間線工事 | |
昭和37年 | 浅間園駐車場整備 | |
昭和38年 | 自然研究路、鬼押出し橋(吊橋)、浅間橋(立体交差橋)、管理事務所及び売店7棟整備 | |
8月8日 | 開園式 | |
昭和39年4月 | 展望台・博物館工事着工 | |
昭和42年4月18日 | 落成式及び開館式 | |
4月19日 | 業務を開始 | |
6月12日 | 世界11ヶ国火山地震研究家一行来園 | |
7月21日 | 県知事来園 | |
昭和43年8月30日 | 浩宮様御来園 | |
昭和44年8月1日 | キャンプ場開設 | |
8月19日 | 福田大蔵大臣一行来園 | |
昭和45年7月8日 | 全国簡易水道協会一行250名来園 | |
10月9日 | 園碑建立(ベルロック・アフリカ産) | |
世界11ヶ国火山地震研究家一行来園 | ||
昭和47年6月26日 | 町道浅間線舗装工事完成 | |
8月31日 | 皇太子御一行様来園 | |
昭和48年2月1日 | 浅間山大爆発 | |
5月22日 | 浅間山観測地震計本日より始動 | |
8月20日 | 園内避難壕7ヶ所設置 | |
8月26日 | 電々公社により災害無線設置 | |
昭和49年4月20日 | 博物館展示物改良補修工事 | |
昭和50年4月1日 | 入園料改正(100円を300円に) | |
12月25日 | 売店センター工事 | |
昭和52年3月25日 | 展望台改装工事(博物館増築及び事務所移転工事) | |
7月30日 | 見晴台建設工事(鉄骨・木造工事) | |
8月 | 開園10周年記念式典 | |
昭和53年5月31日 | 博物館展示物増設工事 | |
昭和54年7月15日 | 博物館展示物改修工事 | |
12月22日 | ファミリースキー場新設工事(造成・ポニーリフト・電気工事) | |
昭和55年6月30日 | 芝園地造成工事(造成・播植・水道工事) | |
昭和56年8月9日 | 第1回アサップコンサート開催(2000人) | |
昭和57年4月26日 | 未明、浅間山噴火 | |
8月1日 | 第2回アサップコンサート開催(1000人) | |
10月2日 | 微噴火 | |
昭和58年4月26日 | 未明、浅間山噴火 | |
8月 | 第3回アサップコンサート | |
昭和59年7月31日 | 第4回アサップコンサート | |
昭和60年6月30日 | 玄関ホール改良工事(162u・火災報知器設備) | |
昭和61年7月20日 | ビデオプロジェクターシステム完成 | |
昭和62年7月31日 | キャンプ場改良工事 | |
昭和63年2月29日 | 自動火災報知設備改良工事 | |
平成元年6月1日 | 浅間記念館オープン・入園料改正(300円を500円に) | |
平成2年12月15日 | スノーマシン導入に伴う電気工事(600V・150m埋設) | |
平成3年10月30日 | 園地内地形測量 | |
平成4年8月20日 | 浅間火山博物館・レストラン・売店新装工事着工 | |
平成5年4月30日 | 浅間火山博物館・レストラン・売店新装工事竣工 | |
6月20日 | 火口監視カメラ設置 | |
6月26日 | 浅間火山博物館落成式 | |
秋篠宮殿下・秋篠宮妃両殿下御来館 | ||
7月1日 | 浅間火山博物館・レストラン・売店新装オープン | |
10月1日 | 自然研究路解説パネル設置 | |
平成6年8月11日 | 無料休憩所新設 | |
平成8年3月31日 | 園地事業基本計画策定 | |
8月5日 | 企画展「天明の農村文化発掘展」開催(25日まで) | |
8月7日 | 浅間山火山フォーラム | |
8月8日 | 浅間園開園30周年記念式典 |
写真でつづる浅間園30年のあゆみ
浅間立体橋渡りぞめ(昭和38年8月8日) | 開園式(昭和38年8月8日) | 無料開放(昭和38年8月8日) | ||
建設中の自然研究路(昭和38年) | 開園祝賀会(昭和38年8月8日) | 展望台工事現場視察(昭和40年) | ||
建設中の展望台(昭和41年) | 完成した展望台(昭和42年) | 当時の博物館資料(昭和42年) | ||
展望台落成式・浅間火山博物館 開館式(昭和42年4月18日) |
展望台落成式・浅間火山博物館 開館式(昭和42年4月18日) |
当時の博物館資料(昭和42年) | 当時の博物館資料(昭和42年) | |
世界11カ国地震研究家来園記念 (昭和42年6月) |
浅間園キャンプ場開設 (昭和44年8月) |
浅間園に設置された地震計 (昭和48年5月) |
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園碑建立(昭和45年10月) | 皇太子御一家御来園(昭和47年8月) | 昭和48年大噴火(昭和48年) | 園内避難壕7ヶ所設置 (昭和48年8月) |
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電電公社より災害無線設置 (昭和48年8月) |
見晴台設置(昭和52年7月) | 浅間園10周年祝賀会 (昭和54年8月) |
’81昼下がり(昭和56年) | |
自衛隊師団による浅間園駐車場工事 起工式(昭和51年4月) |
写真コンクール(佳作作品) (昭和52年) |
第1回アサップコンサート (昭和56年8月9日) |
浅間記念館オープン (平成元年6月1日) |
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スノーマシン導入 (平成2年12月15日) |
浅間園 浅間火山博物館新築工事 (平成4年8月20日 〜平成5年4月30日) |
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火口監視カメラ設置(平成5年6月) | 鉄骨建設開始 | |||
浅間園 火山博物館落成式 (平成5年6月26日) |
秋篠宮御夫妻浅間火山博物館御見学 | |||
秋篠宮御夫妻御来園 | 風神様とピッカリ君 | 浅間園 浅間火山博物館 新装オープン(平成5年7月1日) |
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